「ガンガラーの谷」は神秘的で非日常を味わえる場所!大人気ツアーをレポートします!

大主ガジュマル


他の記事でもよくこの言葉を書いていますが、沖縄は海だけではありません。
海のイメージが強い沖縄ですが、実は山や森も魅力的がいっぱいなんです。

山、森といえば「やんばる」といわれる沖縄本島北部を思い浮かべる人も多いと思いますが、本島南部にも大自然を感じることのできる森があります。
それが「ガンガラーの谷」です。

「ガンガラーの谷」とは、鍾乳洞が崩壊してできた谷間で、専門ガイドと一緒に大自然が作り出す絶景や、古代人が住んでいたと言われる住居跡などを巡るツアーができるスポットです。

先日このツアーに参加してきましたので、今回はツアーの様子やガンガラーの谷の魅力をご紹介しますね!

ガンガラーの谷とは??

「ガンガラーの谷」とは、洞窟が崩壊してできた谷間で、那覇空港から車で約30分ほど、沖縄県南城市にあります。

語源の「ガンガラー」ですが、ガイドさんのお話では、昔、子供たちが洞窟に向かって石を投げて遊んでいてたとき「ガランガラン」と音がするので、その音を文字って、いつしか「ガンガラー」と呼ばれるようになったのだそう・・・。

もっと深い意味があるのかと思ったら、そのまんまですね(笑)

ガンガラーの谷の探検ツアーは有料で完全予約の定員制です。
ツアー以外での入場はできません。
(入口にある「ケイブカフェ」は利用できます)

ツアーの出発時刻が基本、10時、12時、14時、16時と決まっているので、この時間から選びます。
人数、時期によっては出発時間の増発もありますが、基本的にはこの1日4回の出発です。

定員に空きがある場合は当日でも予約可能のようですが、人気のツアーなので行く予定があるなら事前予約するのが確実です。

ツアーは約80分間で、約1キロの道のりをガイドさんの話を聞きながら立ち止まりながらゆっ~~~くり歩きます。

かなりゆっくりなので園児くらいのお子さんなら歩けると思います。
実際うちの年中児も最初から最後まで歩けました^^

ただし、段差、階段などもあるため、車いすやベビーカーなどでは入ることができません。
まだ歩けないお子さんを連れて行く場合は抱っこ紐必須です。

ツアー料金は一人2,200円ですが、保護者同伴の中学生以下は無料です。

いざ探検ツアーに出発!!

ガンガラーの谷に到着して最初に見るのがこの風景。
ガンガラー入口

鍾乳洞?洞窟!?
しかもそこはカフェ!?
ケイブカフェ

この雰囲気にすでにわくわく感満載!
このカフェにツアー受付があり、名前を言ってツアー料金を支払います。

カフェの奥からがガイドツアー専用エリアになっていて、ここからはツアーでないと入ることはできません。
ガイドツアー専用エリア

ツアー出発前にガイドさんから事前説明などを聞いたり、タンブラーに入ったお茶がもらえたりと、いよいよ探検気分に!
(タンブラーはツアー終了時に返却します)

ツアーは定員人数が約20名。
参加者は、私が参加したときは、けっこうな年配の方(70歳以上)から1才くらいのお子さんまでと様々でした。

洞窟を抜けると景色一変!

ガイドさんについて洞窟を抜けると・・・
亜熱帯の森が目の前に広がります!
ガンガラーの森の中

トトロが傘代わりに使ってた葉っぱみたいな植物、クワズイモがたくさん!
思わず触ってみたくなりますが、毒性の植物なのであまり触れないほうがいいそうです。
クワズイモ
周りはジャングルのようですが、歩道が整備されているので歩きやすいです。
私が行ったのは時期は秋なので、気持ちよく歩けましたが、真夏はムシムシしてかなり暑そうですね^^;

こちらはジャイアントバンブーという世界最大の竹。
その名の通り超大きい竹!
かぐや姫出てきそう!(笑)
ジャイアントバンブー
ジャイアントバンブーはとても成長が早く、一番左端の竹は半年でこの大きさに!
1年で約30mほど成長するらしく驚きです。

先へ進んでいくと川が流れていました。
川

また、ところどころで「ガジュマル」の木を見ることができます。
ガジュマル

ガジュマルは別名「歩く木」とも言われています。
その理由はというと・・・
是非ツアーを体験して知ってほしいので、ここではあえて書かないで置きます^^

散策コースの中に聖地?

しばらく歩いていくと、「母神」と書かれた札が立っている洞穴がありました。
イナグ洞

この洞穴は「イナグ洞」といい、沖縄方言で「女性」を意味します。
イナグ洞

ガンガラーの谷には、はるか昔、琉球王朝時代から信仰され続けている聖地「イキガ洞」「イナグ洞」という洞窟があります。
「イナグ洞」が女性を表すのに対し「イキガ洞」は男性を表します。

これらの洞窟は祈りを捧げる御願所(ウガンジュ)になっていて、今でも遠方から拝みに来る人がいるそうです。

さて、この「イナグ洞」、なんで女性なのかというと・・・?
このガイドさんが持っている写真、わかりますか?
イナグ洞の鍾乳石の写真
この洞窟の奥には、こんな女性っぽい形の鐘乳石があるんだそうです!
自然の力はすごいですよね。

ただ、この洞窟の中に入ることはできず、直接この鍾乳石を見ることはできません。
ここでお祈りすると、良縁や安産に恵まれると言われています。

「イキガ洞」はというと、「イナグ洞」からすぐのところにあります。
「イナグ洞」とは違い、とても大きな鍾乳洞。
「イキガ洞」には入ることができます。
イキガ洞

側には川が流れていて、洞窟の中は真っ暗です。
グループごとにランプが手渡されるので、それを照らして進みます。

ランプは本物のガスランプ!探検気分も盛り上がります!^^

ランプを頼りに洞窟の奥へ進んでいくと・・・
超でっかい鍾乳石が!
イキガ洞の鍾乳石
もうお分かりかと思いますが、これが男性を意味する「イキガ洞」のシンボル!
これに触れると子宝に恵まれるそうです。

私も一応触っときました(笑)
というか、老若男女問わず皆触りまくっていましたね。

このツアー一番の目玉!「大主(ウフシュ)ガジュマル」登場!

森を進んでいくと、いきなり人工的なトンネルが現れます。
しかも電気付いてます(笑)

大自然の中に人工トンネル・・・、なんだか違和感を感じますが、このトンネルを抜けるとガンガラーの谷で一番人気のスポットが現れます!

それがこの「大主(ウフシュ)ガジュマル」!
高さ約20m、推定樹齢150年のガジュマルを見て皆、「わぁああああああ~~!」と歓声を上げます。
まさに圧巻の一言です。
ウフシュガジュマル

無数のロープが垂れ下がっているようにも見えるガジュマルの根っこ。
このガジュマルは沖縄で一番大きなものだそう。
ウフシュガジュマル

これは本当に見る価値ありです。

このガジュマルの側にあったクワズイモの葉に黄金に輝く生き物発見!
「ナナホシキンカメムシ」という体が美しいメタリック色のカメムシ!!

私は初めて見ましたが、沖縄では珍しくなく、よく見かける生物だそう。
ただ、こんなに美しくてもカメムシはカメムシ。
本土と同様、くさいにおいも放つようです(笑)
ナナホシキンカメムシ

ツアー終盤は森一帯を眺められるテラスへ

大主ガジュマルを後にし、次は森一帯を眺めることができるテラスへ。
このテラスやテラスへ向かう階段は、なんとスタッフさんたちの手作り!
テラス

緑がいっぱい、心地よい風が吹いていて、一休みにはちょうど良いです。
見た目、そんなに高さがある気がしませんが、実は20mほどあるんですよ。
テラスの先端

テラスへと行く階段を下から撮ったところ。
けっこう高さあります。

ツアーの終点「武芸洞」は古代人の住居跡

ツアーの最後は「武芸洞」という洞窟を見学。

武芸洞は約2万年前の古代人「港川人」の人骨が発見されていて、古代人の住居跡と思われる場所です。

洞内は両側に大きな入口があるため明るく、風通しの良い吹き抜けの広場になっていて、この場所がかつて古代人の生活の拠点であったと考えられています。

入った感じも、これまで見てきた洞窟よりも居心地がよい洞窟だなと思いました。
武芸洞

ここが石棺の発掘された場所。
現在も発掘調査は続いています。

沖縄は珊瑚が隆起してできた島です。
珊瑚でできた琉球石灰岩は強いアルカリ性なので、人骨の保存状態がとても良好な状態で発見されるそうです。
発掘場所

まとめ

ガンガラーの谷探検ツアーに参加した様子や感想をご紹介しました。

沖縄は本当に神秘的な場所が多いなぁと改めて思いました。
普段なかなか体験することのできない異空間。
子供たちも「探検楽しかった!」と言っていました。

鍾乳洞と森が一体化しているガンガラーの谷。
この場所には、南国でしか見られない動植物が息づいています。
それはガイドさんと一緒に歩くツアーに参加した人だけが見ること、体験することができます。

ツアーで巡るコースは全長約1キロ程度、解説しながら止まりながらゆ~っくりの散策なので、体力に自信のない方でも歩けない距離ではないです。

また、道もきちんと整備されているので、普段着で気軽に歩けます。
ヒールやビーチサンダルの方もいましたので、それで歩けないことはないですが、おすすめはやはりスニーカーです。

巨大なガジュマルの木や、古くから住民が信仰してきた鍾乳石、古代人が住んでいたとされる住居跡などなど、自然の神秘を体感できるところがたくさんある「ガンガラーの谷」。

沖縄に来たら是非体験してみてくださいね!

ガンガラーの谷 HP
http://www.gangala.com/

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