沖縄のシーサー 置き方は?意味や由来も覚えておこう!

沖縄といえば、シーサーと答えがでるほど、シーサーは有名です。

沖縄に行ったことない方も、写真や絵をみればシーサーだとわかるくらい認知度は高いです。

お土産売り場には、ありとあらゆるシーサーが並んでいますし、お土産に買われる方も多いですね。

でもそのシーサーが何なのか、どこにどう置くのか、などは知らない方もいると思います。

そこで今回は沖縄を代表するシーサーについてまとめてみました^^

シーサーのはじまり

沖縄では「獅子」のことを「シーサー」と言い、沖縄方言では「シーシー」と言います。

獅子文化は500年以上前に中国から伝来してきました。

その中国の影響を受け、沖縄でも王宮や、ごく一部の貴族が獅子を設置するようになります。

1689年(第五代将軍徳川綱吉の時代)頃、富盛(ともり)村というところで、頻繁に火災があるため、風水師に見てもらいます。

すると風水師は「富盛村を見下ろす八重瀬(やえせ)岳が火山だ」というので、その山にむけて獅子を設置したところ、火災は起こらなくなったと言われています。

その後、村落獅子を設置すれば災難を防ぐと強く信じられ、各地に村落獅子が広まっていったのが始まりだとされています。

この富盛の石獅子は、最古のシーサーとして現在でも残っていて、いつでも見ることができます。

上部白黒写真は、沖縄戦で富盛のシーサーを弾よけに日本軍基地を攻撃する米軍兵士の写真です。

第二次世界大戦で、沖縄本土は戦場となりました。
富盛地区は当時激しい地上戦の最前線となった場所です。

下の写真は今の姿。

シーサーの体のあちこちに無数の穴があるのがわかりますか?
この穴は沖縄戦時の弾痕です。

富盛地区を八重瀬岳の火災から守るために置かれたシーサーでしたが、沖縄戦で火の海となった富盛地区をじっと見続けていたのも、この富盛のシーサーなんです。

どんな思いで見ていたんだろう・・・。
なんだか胸が熱くなります。

周りの景色は変わっていきますが、富盛のシーサーはこれからもずっと変わらず、この場所でこの地区を守っていくことでしょう。
最古のシーサー、見る価値ありです。

富盛の石彫大獅子(那覇空港から車で約30分くらいです)

シーサーはなぜペアなの?

沖縄各地で見かけるシーサー、1体で置かれているものも見かけますが、ほとんどがペアで2体ずつ置かれていることが多いです。

それはなぜでしょう。

その理由は、阿吽(あうん)の組み合わせになっているからなんです。

寺院などの金剛力士像をみなさんも見たことあると思いますが、これらも阿吽の組み合わせになっていてペアで並んでいます。

そしてよく見ると、口を開けているものと、閉じているものが1体ずつあることがわかります。
阿(あ)」は口を大きく開けて発音し、「吽(うん)」は口を閉じて発音することから、吐く息と吸う息を表し、それを合わせることを「阿吽の呼吸」といいます。

シーサーは、まさに「阿吽の呼吸」で町や家、家族を守っているんですね。

シーサーにはオスとメスがあります

シーサーにもオスとメスがあるのをご存じでしたか?

見分け方は、口を開いているのがオス、閉じているのがメスなんです。
(その逆としているところも一部あるらしいんですが)

基本的に正面からみて右側がオス、左側がメスで置かれています。

シーサーはどこにどう置けばいい?

お土産などで買ってきた、もしくはもらったシーサー、どこにどう置けばいいのか。

私もはじめは、沖縄と同じように屋根か玄関か??と思いましたが、結論から言うと、方などに絶対的な決まりはなく、すきな場所においてもよいと聞きました。

それは人それぞれ色々な考え方があり、その考え方によって置き方も人それぞれだからだと・・・。

でも基本的(一般的)な置き方はあるので、それをご紹介します。

  1. 置く場所を綺麗にします。
  2. 右側にオス(口を開けている)、左側にメス(口を閉じている)を置きます。
  3. 人が通る方向、または鬼門の北東へ向けて置きます。
    沖縄ではマジムン(魔物)は、人の通る道を歩くと言われているので、なるべく人が通る方向へ向けるか、鬼門である北東へ向けて置くといいそうです。


こんな感じが基本のようですが、上記にも書きましたが、置き方に絶対的な決まりはありません。

基本的な置き方をしても、自分が気に入らないならやめたほうがよいそうです。

自分がここだ!と思ったところに設置するのが一番いいそうなので、あまり深く考えなくてもいいみたいですよ。

まとめ

シーサーについてまとめてみましたが、どうでしたか?

シーサーはほんとに色々な表情のもの、色々なスタイルのものがあるので、シーサーを楽しむのも、沖縄の旅の楽しみ方の一つです。

これから沖縄に行かれる方、シーサーは必ず見かけますので、この記事の内容を思い出して見て頂けたら嬉しいです。

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