沖縄に行ったことない方も、写真や絵をみればシーサーだとわかるくらい認知度は高いです。
お土産売り場には、ありとあらゆるシーサーが並んでいますし、お土産に買われる方も多いですね。
でもそのシーサーが何なのか、どこにどう置くのか、などは知らない方もいると思います。
そこで今回は沖縄を代表するシーサーについてまとめてみました^^
シーサーのはじまり
沖縄では「獅子」のことを「シーサー」と言い、沖縄方言では「シーシー」と言います。
獅子文化は500年以上前に中国から伝来してきました。
その中国の影響を受け、沖縄でも王宮や、ごく一部の貴族が獅子を設置するようになります。
すると風水師は「富盛村を見下ろす八重瀬(やえせ)岳が火山だ」というので、その山にむけて獅子を設置したところ、火災は起こらなくなったと言われています。
その後、村落獅子を設置すれば災難を防ぐと強く信じられ、各地に村落獅子が広まっていったのが始まりだとされています。
この富盛の石獅子は、最古のシーサーとして現在でも残っていて、いつでも見ることができます。
上部白黒写真は、沖縄戦で富盛のシーサーを弾よけに日本軍基地を攻撃する米軍兵士の写真です。
第二次世界大戦で、沖縄本土は戦場となりました。
富盛地区は当時激しい地上戦の最前線となった場所です。
下の写真は今の姿。
シーサーの体のあちこちに無数の穴があるのがわかりますか?
この穴は沖縄戦時の弾痕です。
富盛地区を八重瀬岳の火災から守るために置かれたシーサーでしたが、沖縄戦で火の海となった富盛地区をじっと見続けていたのも、この富盛のシーサーなんです。
どんな思いで見ていたんだろう・・・。
なんだか胸が熱くなります。
周りの景色は変わっていきますが、富盛のシーサーはこれからもずっと変わらず、この場所でこの地区を守っていくことでしょう。
最古のシーサー、見る価値ありです。
富盛の石彫大獅子(那覇空港から車で約30分くらいです)
シーサーはなぜペアなの?
それはなぜでしょう。
その理由は、阿吽(あうん)の組み合わせになっているからなんです。
寺院などの金剛力士像をみなさんも見たことあると思いますが、これらも阿吽の組み合わせになっていてペアで並んでいます。
シーサーは、まさに「阿吽の呼吸」で町や家、家族を守っているんですね。
シーサーにはオスとメスがあります
シーサーにもオスとメスがあるのをご存じでしたか?
見分け方は、口を開いているのがオス、閉じているのがメスなんです。
(その逆としているところも一部あるらしいんですが)
シーサーはどこにどう置けばいい?
私もはじめは、沖縄と同じように屋根か玄関か??と思いましたが、結論から言うと、置き方などに絶対的な決まりはなく、すきな場所においてもよいと聞きました。
それは人それぞれ色々な考え方があり、その考え方によって置き方も人それぞれだからだと・・・。
でも基本的(一般的)な置き方はあるので、それをご紹介します。
- 置く場所を綺麗にします。
- 右側にオス(口を開けている)、左側にメス(口を閉じている)を置きます。
- 人が通る方向、または鬼門の北東へ向けて置きます。
沖縄ではマジムン(魔物)は、人の通る道を歩くと言われているので、なるべく人が通る方向へ向けるか、鬼門である北東へ向けて置くといいそうです。
こんな感じが基本のようですが、上記にも書きましたが、置き方に絶対的な決まりはありません。
基本的な置き方をしても、自分が気に入らないならやめたほうがよいそうです。
自分がここだ!と思ったところに設置するのが一番いいそうなので、あまり深く考えなくてもいいみたいですよ。
まとめ
シーサーはほんとに色々な表情のもの、色々なスタイルのものがあるので、シーサーを楽しむのも、沖縄の旅の楽しみ方の一つです。
これから沖縄に行かれる方、シーサーは必ず見かけますので、この記事の内容を思い出して見て頂けたら嬉しいです。
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