あなたは飛行機の座席は窓側を選びますか?
景色が見られる窓側を選ぶという方も多いと思いますが、左右どちらを選ぶかを悩むことはないですか?
せっかく窓側の席を確保したのに景色が見えるのは反対側だった!
なんてこともあると思います。
沖縄へ行ったことある方はお気づきかもしれませんが、那覇空港を離着陸する飛行機はものすごく低空飛行します。
そのため沖縄の島々や美しい海がとても近くで見えるので、景色が見えてくると機内がザワザワしだして、観光客の方は楽しそうに見ています。
私も何度も見ているのに、見えてくるとやっぱり見ちゃいますね(笑)
普段見ることのできない位置からの景色ですし、空から見る地上はとても魅力的です。
そこで今回は、那覇空港の離着陸で、どんな景色が見えるのか、左右どちらのほうが景色がいいのかなどをご紹介します!
沖縄便の座席確保の参考になれば嬉しいです^^
ではまず、なぜ沖縄便は低空飛行なのかや、左右どちらのほうが良いかの理由に結び付く風向きなどを確認しておきましょう。
目次
那覇空港が超低空飛行で離着陸するの理由
沖縄便に乗ったことある方は「なんでこんなに低く飛ぶの?」と思ったことありませんか?
観光客向けのサービスとか、操縦誤りとかではありませんよ^^
沖縄には誰もがご存じ、嘉手納基地があります。
沖縄(嘉手納)だけでなく、横田や岩国も同じですが、米軍基地がある周辺の空は米軍に管制権があるんです。
よって、沖縄の空は米軍機が優先になっています。
一番上の空域は米軍機が利用、真ん中の空域は自衛隊機が、一番下の空域を民間機が利用するという決まりになっているので、民間機は高い高度を飛ぶことができないんですね。
一番下の空域というのは、高度300メートル以下です。
民間機は嘉手納基地に着陸する米軍機を避けるため、高度300メートル以下の低空飛行をしなければならないことがほとんどなんです。
景色を楽しむ傍ら、常に低空飛行を強いられているパイロットの方は大変だろうなと、沖縄便を利用するたびに思っています。
風向きによって滑走路への進入方向が違います
飛行機はどこの空港でも、基本的に向かい風になる向きに離着陸します。
なので、南風のときは那覇空港の北から滑走路に進入着陸し、南から離陸します。
北風の時はその逆で、滑走路の南から進入着陸し、北から離陸します。
つまり、進入方向によって景色が違うということになります。
「でも風向きなんて当日じゃないとわからないじゃん!」という声が聞こえそうですが、その通りではあります。
ただ、可能性としてどちらからかはわかります。
当然のことですが、日本は春から夏にかけては南風が吹き、秋から冬は北風ですね。
なので、
南風の時:春夏(4月~9月中旬あたり)は北から進入着陸、南から離陸
北風の時:秋冬(9月下旬~3月あたり)は南から進入着陸、北から離陸
が多くなります。
ただし「多い」というだけで、絶対的とは言えないんですね。
私は飛行機好きでして、よくフライトレーダーを見ているんですが、2018年6月を例にすると6月8日~13日は南から進入着陸しています。
他の日も南から進入はあったかもしれませんが、私も必ず毎日みているわけではないので、私が確認したのはこの期間は南からだったということです。
この期間の沖縄那覇の風向きは、過去天気を見て頂くとわかりますが、北や東の風向きになっています。
14日から北から進入着陸していることを確認したんですが、この日以降はほぼ南風です。
那覇 2018年6月の気象データ(気象庁)
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=91&block_no=47936&year=2018&month=6&day=&view=p1
このように、春夏だからといって北から進入するとは限らないです。
秋冬も同様なことが言えます。
よって、運はやはりありますね。
今の時間、どこの飛行機がどこを飛んでいるか一目でわかるフライトレーダー、一度見てみると面白いですよ♪
下記から誰でも見られます^^
リアルタイムで飛行機を追跡「フライトトラッカー」
https://www.flightradar24.com/26.37,125.21/8
南風の時の座席の位置と見える景色
参考までに・・・沖縄の地図です。
南風の時は北から滑走路に進入するので、左側に沖縄本島を見て飛行します。
離陸の時は南からなので、やはり左側に本島が見えます。
よって、南風の時は左側の座席のほうが島々が見えてよい景色です。
着陸時の左側に見える景色
本州から離れるとしばらく海続きですが、沖縄に近づき、島が見え始めた頃に左手に見えるのが「与論島」です。
与論島よりも北にある「沖永良部(おきのえらぶ)島」を通過するルートで飛行した場合は、与論島付近は通過しないことがあります。
与論島は見える島々の中でも特に綺麗です。
エメラルドグリーンの「百合が浜」が綺麗なんですよね。
私も与論島は行ったことないので、行ってみたいところの1つですね。
与論島を過ぎると、すぐ沖縄県に入ります。
次に、古宇利島からも見ることができる、伊是名(いぜな)島と伊平屋(いへや)島の上空や付近を通過していきます。
今までの私の搭乗経験からですが、伊是名や伊平屋はだいたいどのルートでも通っていきます。
その後は本島も見えはじめます。
ちょっと見づらいですが、奥に本島と橋でつながる瀬底島。
手前は伊江島です。
瀬底島や伊江島付近を通過したあたりから、那覇空港への着陸待ちなどがあると、旋回したり違うルートになったりするので、ルートによっては同じ左側でも見える景色が違います。
この島は粟国島です。
時々この島の付近や上空も通過します。
沖縄本島からかなり離れますが、それくらい大きく旋回する時もあります。
続いて見えてくるのが、本島の西海岸。
残波岬などが見えます。
その後も左側にずっと本島の西海岸をみながら着陸するという感じです。
離陸時の左側に見える景色
離陸すると、沖縄本島の南端あたりで左に旋回して、東海岸を見ながら北上していくルートです。
下に本島を見ながら旋回する景色は、なかなか楽しいです^^
豊崎付近を見ながら上昇します
旋回後も左側は本島の東海岸を見ることができます。
南城市の知念岬と、神の島「久高島」の間くらいを飛行していきます。
その後、うるま市から延びる海中道路やうるま市の島々(浜比嘉島や平安座島など)が見えます。
上手に撮影していらしゃる方がいましたので、インスタからお借りしました。
うるま市の島々を過ぎたあたりから高度があがり、徐々に景色は見えなくなっていきます。
北風の時の座席の位置と見える景色
北風の時は南から滑走路に進入するので、右側に沖縄本島を見て飛行します。
離陸の時は北からなので、やはり右側に本島が見えます。
よって北風の時は右側の座席のほうが島々が見えてよい景色です。
着陸時の右側に見える景色
伊是名島、伊平屋島上空を通過するまでは南風の時とほぼ同じルートです。
なので、右側に座ると与論島や伊是名島など見えませんが、その後本島を横断して東海岸側に向かいます。
横断するのは中部付近が多い気がしますが、レーダーでみると横断場所は違うこともあるようです。
東海岸沿いに南下していき、久高島や津堅島付近を通過します。
写真は津堅島。
沖縄本島の南端あたりで徐々に旋回して、機体を北に向けていきます。
沖縄最南端の「喜屋武(きゃん)岬」が見えます。
旋回後は空港に向けて北上します。
糸満の漁港やサザンビーチホテル(右下)が見えます。
もうこのあたりは人の姿まではっきりと見えるくらいの高度です。
そして着陸直前に通過する、瀬長島。
地上からこちらを眺めている人、写真を撮っている人もみえます。
瀬長島は飛行機好きには最高のスポットになっていて、特に着陸時(北風時)が迫力満点です。
離陸時の右側に見える景色
基本的に南風の時の着陸する時の景色と同じです。
その景色が右側で見えるといった感じになります。
まとめ
色々書きすぎて長くなってしまいましたが、那覇空港での離着陸時の景色や座席の位置についてご紹介しました。
空から見える沖縄の島々はとても美しくて見惚れてしまうほどですが、特に冬の晴れた日が綺麗です。
確実な飛行ルートは当日にならないとわからないですが、季節からの予測はできますので、飛行機からの景色が見たい!という方は是非参考にしてみてくださいね!
こんばんは(^-^)
トップの左に2つ右に1つある島の名前を教えていただきたいと思いコメントいたしました。
よろしくお願いします。
こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。
こちらの記事のトップの写真は、石垣島や西表島周辺だと思います。
かなり前の資料で間違いであったら申し訳ないのですが、左の一番大きな島が西表島、その下は新城島(この島の名前、私もわからなくて調べました)、手前の島は黒島だと思います。
ご参考になればと存じます。