沖縄本島北部の「やんばる」地域に行ったことありますか?
前回の記事で、やんばるの中でも大きな観光スポットである「大石林山(だいせきりんざん)」のご紹介をさせて頂きましたが、那覇からかなり遠いので、なかなか足が向かないわ~という声もありました。
確かに遠い・・・。緑ばっかりだし(笑)
そして初めての沖縄旅行ではまず訪れることのないエリアですね^^;
私も沖縄の海が大好きだし、初めは「ザ!南国!って感じじゃなきゃな~~~!」と言っていたんですが、行ってみると・・・それがけっこう楽しめるんです!
やんばるは観光スポットは少ないですが、多くの方が知っている沖縄とは一味違う体験ができます。
今回はそんなやんばるの大自然ドライブを楽しめるコースをご紹介しますね!
なかなか面白いので一度は是非訪れてみるのをおすすめします^^
でもその前に少しだけやんばるを知っておきましょう^^
目次
そもそも「やんばる」って??
「やんばる」は漢字では「山原」と書き、「山々が連なり森が広がる地域」という意味を持つそうです。
沖縄本島北部の地域一帯を指す俗称です。
北部一帯といっても広いし、どこからどこまでがやんばるなの?という話ですが、明確な区分はないようなんです。
ただ2016年に「大宜味村(おおぎみそん)」「東村(ひがしそん)」「国頭村(くにがみそん)」が「やんばる国立公園」に指定されたので、この3村とその周辺海域が「やんばる」を指すことが多いです。
やんばるには希少生物や植物の宝庫であり、国の天然記念物で知名度も高い「ヤンバルクイナ」をはじめ、やんばるの固有種や絶滅危惧種などが多く生息、生育しています。
ドライブのスタートは「道の駅許田」から♪
今回のドライブは「道の駅許田(きょだ)」からスタート。
やんばるはロングドライブになるので1日かけて周ります。
許田は沖縄自動車道の終着点であり、沖縄本島の真ん中あたり。
ここから58号線でずっ~~と北上していきます。
ここから沖縄最北端の辺戸岬(へどみさき)に向かう国道58号線は、ほぼ海沿いを走るので海を見ながら快適なドライブが楽しめます。
特に大宜味村(おおぎみそん)からは信号もほとんどないので、超快適!
マイロード状態!
さてさて、上記地図上のアルファベットが観光ポイントとなっています。
順番に行ってみましょう!
B 道の駅 ゆいゆい国頭(くにがみ)
🚙道の駅許田から約45分
許田を出発して約45分、沖縄最北端の道の駅です。
ダンベルを持った鳥人間みたいなのがお出迎えしてくれます(笑)
これはヤンバルクイナらしいんですが・・・。
衝撃のフォトスポットになっています(笑)
こちらの道の駅には、国頭村限定スイーツや国頭村の特産品、パーラーなど数多くあり、南部では見かけないものもありますよ~。
また、芝生広場があり、子供が遊べる遊具があったりと、休憩にも最適な場所です。
色々惹かれるものは多いですが、人気のものはこれ。
1日限定300個、夕方になると売り切れることも多いという「クニガミドーナツ」。
国頭村内でしか購入できないドーナツです。
卵や乳成分を使用せず、地元の豆乳とタピオカ粉を使用していて、食感はしっとりモチモチ。
アレルギーがある方も安心して食べられますね!
味は5種類。
タンカンやパイン味など沖縄っぽい味も。
1個150円です。
こちらは豚とイノシシをかけ合わせたお肉、イノブタ肉料理。
珍しい肉です。
併設するレストラン「レストランくいな」や「わぁ〜家〜」では、イノブタを使った料理が楽しめます。
癖もなくて美味しいですよ!
道の駅 ゆいゆい国頭HP
http://www.yuiyui-k.jp/
休憩、腹ごしらえなどの後は次のスポット「茅打ちバンタ(かやうちばんた)」を目指します!
だんだん山深くなり、海と緑しかない道になっていきます。
C 茅打ちバンタ(かやうちばんた)
🚙道の駅ゆいゆい国頭から約20分
東シナ海に向かって切り立った約80mの断崖絶壁。
落ちたら確実にあの世行きですね・・・。
実際行くとすばらしく絶景ではあるんですが、足がすくむような高さで高所恐怖症の方は下を見れないかも・・・。
「茅打バンタ」の名前の由来は、束ねた茅を投げ込んだら風に打たれてバラバラになったことから付けられたとされています。
ちなみに「バンタ」は沖縄の方言で「崖」とか「断崖」という意味です。
駐車場からは遊歩道が整備され、展望台や東屋、トイレなども完備されています。
展望台から下を見下ろすと、引き込まれそうな深いブルーにため息がでます。
私は色々行った沖縄の展望できる場所で海が一番綺麗だと思った場所です。
やはり北部の海は綺麗ですね。
(ないちゃーからみれば、沖縄の海はどこも綺麗なんですがね~)
写真ではなかなか伝わりにくいなぁと思ったので画像探してみました。
よかったらご覧ください。すごいですよ。
D 大石林山(だいせきりんざん)
🚙茅打ちバンタから約2分
茅打ちバンタからすぐのところにある、やんばるで一番大きな観光スポット。
石灰岩が長い年月をかけて雨水などにより侵食されてできた地形を「カルスト地形」といいますが、大石林山は、約2億年前の石灰岩が浸食されてできた日本で唯一の亜熱帯のカルスト地形です。
大石林山には、2つの散策コースが設定されていて、入山料を払ってトレッキングを楽しめます。
登山っていう感じではなく、子供や健康な年配の方でも楽しく歩けるくらいの道なので大丈夫ですよ^^
詳細は前回記事にしていますのでこちらをご覧ください。
朝9時台から出発していると、大石林山へ着く頃はお昼ごろだと思います。
こちらにある「ふれあい食堂 なんと屋」でランチはいかかですか?
アグー豚を使用した鍋やカレー、そばや野草バイキングなどがあり、アレルギー対応メニューもあります。
また、キッズルームやお座敷も完備なので、小さい子連れでも利用しやすいですよ。
窓の外は、大海原が広がっていて素敵な空間で食事ができます。
ヘルシーだけどお腹いっぱいになりました^^
大石林山は散策コースにもよりますが、散策と食事を入れて2時間~2時間半くらいの滞在時間になります。
E 辺戸岬(へどみさき)
🚙大石林山から約5分
沖縄最北端の岬、辺戸岬です。
大石林山から5分ほどで到着します。
サンゴ礁が隆起した断崖絶壁からは、太平洋と東シナ海の荒波が打ち寄せ、鹿児島の与論島がはっきりと見えます。
辺戸岬から与論島までは約20キロちょっと。
ここから那覇へ行くより近いですね~。
辺戸岬は茅打ちバンタ同様に遊歩道が整備され、無料駐車場やトイレも完備されています。
また近くにパーラーがあり、ドリンクや軽食も食べれます。
岬のところどころは柵もなく、断崖ギリギリに近づくことができてしまうので、小さいお子さん連れの場合は注意が必要です。
ヨロン島・国頭村友好記念碑
当時、日本への復帰を願う沖縄県民たちによって、沖縄と国境の向こう側にあった鹿児島県の与論島の海の間で、年に1度交流集会を開いていて、その友好の証として「ヨロン島・国頭村友好記念碑」が建てられたそうです。
日本祖国復帰闘争碑
アメリカの統治下にあった沖縄が日本に返還され、沖縄県になった証として建立されたもの。
辺戸岬は、平和を祈る場所なんですね。
私も行くまでは知りませんでした。
時間の都合でゆっくりできない場合は、こちらの「辺戸岬」か「茅打ちバンタ」のどちらかの見学だけでも良いと思います。
どちらも展望系ですし。
どちらが良いかと聞かれると・・・、う~~ん、スポット的に有名なのは辺戸岬ですね。
あと辺戸岬は「沖縄最北端に来た~~っ!」と、テンションはあがります(笑)
最北端を堪能した後は、南下していきましょう。
帰りは、本島の東側を通って南下します。
沖縄最北部での観光はこれで終わりです。
ヤンバルクイナのでかいモニュメントがある展望台などもありますが、狭い道を行かなくてはならず、今回のドライブルートには入れませんでした。
F 奥共同店(おくきょうどうてん)
🚙辺戸岬から約12分
こちらは寄る必要がある方だけでいいと思いますが、ちょっと珍しい商店なのでご紹介します。
共同店とは、あまり聞きなれないですが、集落の住民が共同で出資・運営する商店のことで、沖縄北部や離島などにあります。
奥共同店は、一番初めに設立された共同店で、開業したのが1906年(明治39年)だとか。
なんと100年ほど前からある商店なんですね。
売られているものは、食料品からお土産品、酒やビール、日用品までけっこう品ぞろえはあります。
そして重要なのが!
やんばるで数少ないガソリンスタンドもあります!
ここを過ぎるとしばらくガソリンスタンドはありませんので、必要な方はこちらで給油を済ませたほういいです。
さて、お次のスポット「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」を目指します。
奥共同店から70号線を南下していきます。
70号線は両サイドに緑の草木が続く道だったり、海が見えたりしますが、ほとんどが緑に囲まれた道です。
そしてカーブが多いので運転に気を付けてくださいね。
G ヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」
🚙奥共同店から約30分
スタートの許田を9時台に出発した場合、大石林山で昼食、散策してきて、こちらに到着するのがだいたい15時~15時半ごろでしょうか。
こちらはヤンバルクイナに必ず会える、ヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」があり、その他にもパークゴルフが楽しめたり、美味しい刺身や海鮮丼がいただける食事処もある公園です。
ここは、国の天然記念物である「ヤンバルクイナ」を間近で観察できる人気の観光施設となっています。
やはりやんばるといえば、ヤンバルクイナですし、せっかくはるばる来たので、ヤンバルクイナを見ていきましょう!
やんばるに来て色んな所で見てきたクイナ人形や、クイナ人間(byゆいゆい国頭)みたいなモチーフじゃなく、本物の生きているヤンバルクイナです!(笑)
たぶん見にきてよかった~って思いますよ^^
でも長い道のりに疲れているころなので、こちらにある休憩施設や食事処で一息入れてからゆっくり見学でもいいかもしれません。
この「クイナの森」は、ヤンバルクイナにいつでもあえる施設として、2013年にオープンした比較的新しい施設です。
館内には、ヤンバルクイナの生態がわかる資料展示コーナーや、実際に生息する環境を再現したブースが設置されていて、かなり近い距離でヤンバルクイナの様子を観察することができます。
野生のヤンバルクイナは、すぐに姿を消してしまうので、地元の方でもなかなか見ることができないそうですが、ここで育てられているヤンバルクイナはとても人慣れしていて、私たちの顔をのぞいてくるくらい。
動きが可愛く、愛嬌たっぷりなので大人気です。
私も沖縄に来たらヤンバルクイナを生で見たい!とずっと思っていたので見れたときは感動しました!
名前は「キョンキョン」。
ずっと見ていても飽きない(笑)
是非可愛い「キョンキョン」を見に行ってみてくださいね^^
さて、本物のクイナを堪能したら、そろそろスタート地点の許田へ戻りましょう~。
※ここでアイドルだった「キョンキョン」ですが、病気がみつかり2018年11月25日に引退しました。
「キョンキョン」引退に伴い、新しいヤンバルクイナ「クー太」がやってきました!
私も早く「クー太」に会いたい~っ✨
H 県道2号線経由で「道の駅許田」へ
🚙クイナの森から約1時間10分
許田へ戻るルートはいくつかありますが、最短は県道2号線(与那安田横断道路)を通って国道58号線へ出ます。
58号に出たら、行きに来た道を戻るだけです。
県道2号線は野生のヤンバルクイナの目撃情報が多く、ヤンバルクイナの飛び出し注意の看板も見かけます。
運がよければ野生のヤンバルクイナが見れるかも!?
でも、毎年数匹車にひかれるクイナがいるそうです・・・。
くれぐれも運転には気を付けてくださいね^^
朝は9時頃出発し、ご紹介した通りにドライブすると、だいたい帰りは許田に5時半~6時くらいには到着すると思います。
まとめ
やんばるドライブどうでしたか?
ちょっと長くなりましたが、やんばる方面へ行った際へのおすすめドライブコースでした。
やんばるは遠いですが、観光スポットは少ないので、1日あればほぼすべて行けてしまいます。
沖縄リピーターの方や、沖縄が好きな方には特に一度は訪れてほしいエリアなので、是非行ってみてくださいね!
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