沖縄に行かれたことのある方、沖縄のお墓見たことありますか?
まぁ、見ようと意識しなくても、たいていはツアーの移動中やドライブ中に目に飛び込んできますから、「なんだあれ!?」と思われた方も多いんじゃないでしょうか。
私も最初沖縄に行ったとき
「小さい家がいっぱいある!古墳?昔の建造物??」と、びっくりしました(笑)
そう、沖縄のお墓、これです。
三角屋根に、ちょっとした庭まで付いた家がずらりと並んでいます。
これ完全に家でしょ!?
ちなみに私(あなた)が見慣れているお墓はこれですね。
全然違いますね(笑)
しかもお墓といえば御影石とかが使われているのが多いと思うんですが、沖縄のお墓は、コンクリートで作られているものも見かけます。
なので、よけいにお墓に見えない、お墓っぽくないんです。
今回はこの興味深い、沖縄のお墓についてまとめましたので是非読んでください^^
沖縄のお墓はなぜこんな形なのか?
風葬(ふうそう)とは、遺体を埋葬や火葬はせず、風にさらして風化を待つ葬制で、昔、日本では沖縄や奄美地方などで行われていたようですが、現在はこの葬制はないようです。
風葬というものがあることを私は知らなかったのですが、風にさらして風化って・・・。
いわゆる放置ってことですよね・・・。
で、この風葬した周りに石を積んで囲ったなごりが、今の家のような大きなお墓になったようです。
沖縄のお墓 屋根は3種類
- 家屋の三角屋根のような形の「破風墓」(はふばか)
- 屋根が三角でない「屋形墓」(やかたばか)
- 亀の甲羅に似たような形の「亀甲墓」(きっこうばか、かめこうばか)
という種類があります。
現在一番多いのは屋形墓だそうです。
見にくいですが奥のほうに屋形墓があるように見えますね。亀甲墓はというと、こんな感じです。
写真がなかったのでイラストですが、屋根の部分、ちょっと甲羅には見えないかな^^;
でも亀甲墓の形は、実は女性の子宮を似せて作ったとも言われ、お墓の入口は産道部分にあたるとされています。
その理由は、「人は死ぬと母親の胎内に戻る」という思想からのようです。 そう言われると、確かに亀の甲羅ってよりは子宮の形のほうが近いかも・・・。
「実物のお墓見てみたい~~っ」と思った方。
沖縄って、区画整理されている墓地じゃなくても、普通に道を走ってて、ちょっとしたところにいきなりこのデカいお墓がドン!ってあることが多いので、お墓を見ようとしなくてもたぶん視界に飛び込んできます(笑)
沖縄の先祖供養の行事がすごい!
旧暦の3月に行われるシーミー(清明祭)という先祖供養の行事です。
このシーミーも中国から伝わったとされていて、お線香やお花などの供養に加え、重箱料理をお供えして供養するお祭りなんですが、親族らがお墓の前でシートを敷き、そこで食事をしたり、お酒を飲んだりするんです。
まるでピクニックのような光景です(笑)
だから沖縄のお墓は広くて大きいんですね。
お墓の前で皆でワイワイ食事って・・・と最初は思ったのですが、色々考えると、この行事って素敵だなぁと思いました。
私はお墓の前にいる時間(お墓参りの時間)なんて、長くて30分?1時間もいたことないですね^^;
しかも故人を想うときはちょっとしんみり・・・ワハハと大声で笑っている人も見たことないし。
本土とはすごい違いだと思います。
まとめ
本土とはちょっと違う沖縄のお墓、どうでしたか?
お墓って、幽霊や火の玉など、「怖い場所」ってイメージもあると思うんですが、沖縄のお墓は形や供養の仕方などからか、怖いというイメージがあまりないんですよね。
むしろ、シーミーなどの行事を知って、沖縄のお墓は、明るいイメージです。そして、この記事を書いていて、なんだか温かい気持ちになりました。
みなさんも沖縄でお墓を見たら、こんなお墓事情を思いながら見ると、また楽しくなりますよ。
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